今回は、僕がプレゼン資料を作るときに気を付けていることについて書こうと思います。
とかっこつけていってますが、別に資料作りのプロってわけでも、めっちゃいろんなところでプレゼンしているわけでもないただの凡人です。
ただ、何人かから資料いいねと言われたことがあったので、自分なりにまとめてみようと思って書いています。
プレゼンテーション、略してプレゼン。
プレゼンは何のためにするのでしょうか?
「相手に何かを伝えるため」
だと僕は思っています。
ただ自分の意見を述べるだけじゃなくて、それが相手に伝わるように発表する。それがプレゼンです。
なので、良いプレゼンとは、相手に伝わる発表 のこと。そして、良いプレゼン資料とは、相手に伝わる発表資料 のこと。
資料のデザインがかっこいいとかっていうのは副産物であり、相手に伝える という目的を忘れてはいけません
相手に伝える。
たったこれを意識するだけで良いプレゼン資料になります。
ここからは気を付けることを順番に書いていきます。① から順に資料を確認することで、少しずつ良くなっていくはずです。
これは MUST です。
普通に生きていればまず誤字脱字があるか分からないということはないはずです。
自分で確認するのはもちろんのこと、誰かに添削してもらうのもいいですし、今の時代なら chatGPT に聞いてみるのもいいでしょう。
とにかく、どんな手を使ってでも誤字脱字を無くしてください。
なぜそこまで誤字脱字を気にするか。
何度も言いますがプレゼンは 相手に伝える ものだからです。
誤字脱字があるだけで、あっ。この人は資料のチェックしてないんだな。練習してないんだな。プレゼンする気あるのかなぁ と思われます。
これでは伝わるものも伝わりません。
よく文章を書くときに言われる、ですます調・である調どちらかに揃えましょうということ。もちろんプレゼン資料も同じです。
プレゼン資料だと結構見落としがちで、文章が書いてあったり見出しがあったり箇条書き・グラフ…などなどいろんな要素があります。
文章はですます調だけど、箇条書きの中はである調だったみたいなこともあります。
できるだけ資料の中では統一しましょう。
文体だけじゃなく、ら抜き言葉など日本語としても間違った使い方をしていないかなどをチェックすると◎
相手にちょっとでも違和感を感じさせたら、それは伝える力が落ちていると考えていいと思います。
プレゼンは資料だけではありません。発表の声や発表者の身振り手振りも含めてプレゼンです。
資料も見ながら声も聞き、発表者も見る。
そんなことしていたら資料にある長い文なんか読めません。
とにかく最低限の文を作ること。極論をいうと体言止めとかをつかって「です」とかの 2 文字さえ削減する手もあります。
聴講者に普通に通じるのであれば略語を使うのもありです。(逆に通じない略語があるのであれば略さない方がいいです)
「プレゼンテーションの資料に長い文を書かないことは大事なことです」
は下記のようにすると短くなります
「プレゼンに長文を書かないことは大事」
列挙は箇条書きにすることで、「と」を削減することもできます。
「誤字脱字をなくすことと文体を揃えること、長い文を書かないことは大事なことです」
は下記のようにできます
「大事なこと
・誤字脱字をなくす
・文体を揃える
・長い文を書かない」
資料の文字は、とにかく大きくしましょう。
発表する環境にもよりますが、スクリーンから一番遠い人でちょっと目が悪い人でも文字が見えるくらいがいいです。
先にも書きましたが、プレゼンは資料だけではありません。発表の声や発表者の身振り手振りも含めてプレゼンです。
逆に言うと、声や身振り手振りだけで資料が見えなかったらプレゼンになっていません。
③ で長い文を書かないようにしたので、文字数が削減できたと思います。
そこで空いたスペースを使って文字を大きくしましょう
ここまで書いた ①~④ を実践すれば、最低限良いプレゼン資料になっているはずです!
そして、この ①~④ は誰でもできるはずです。よく言われるデザインセンスなどは関係ないのですから。
逆に誰でもできるので、これが出来ていないとそもそもプレゼン資料とはいえないと考えて構わないと思っています。
さて、ここからはちょっとデザインのことも含めていきます。
正直デザインはセンス的な部分もありますし、僕はデザイナーでもないので軽くいきますが、意識するポイントなどを掴んでもらえればと思います。
揃えることは大事です。② で言った通り文体を揃えることも大事ですがデザインを揃えることも大事です。
デザインで揃える項目はいくつかあります。
もちろんあえて揃えないことで伝える手法もありますが、そのような意図がないならば基本的に揃えるようにしましょう。
視覚というのは 2 次元を認識することができます。
文字情報は 1 次元情報ですが、図は 2 次元で表せます。
なので、同じことを伝えるにしても、文字よりも図や写真のほうが早く正しく伝わります。
「○○は△△になる」
よりも
「○○ → △△」
このように文字を記号にするだけでも効果があります。
とにかく、文章を図や写真にするように心がけてみましょう。
ページ遷移や文字の表示になんでもかんでもアニメーションを付けたがる人は多いです。
ただ、それ逆効果だと思います。
動く。ということはその動きに何か意味があると考えるのが自然です。
点滅しているなら、そこに注目してほしいんだな。
文字がフェードインしてきたなら、新しいものが追加されたんだな。いいことが起きたんだな
文字がフェードアウトしたなら、何かが消えたんだな。悪いことが起きたんだな
みたいな。
特に意味もないのに点滅させたり、1文ごとにフェードインで表示させていたりすると、聴講者はどこに注目していいかわからず注意が散ってしまいます。
⑥ までのことがきちんとできて入れば、アニメーションなんかなくても伝わるはずです。
アニメーションはさらに伝えるための補助的な役割と捉えましょう。
ここまで良いプレゼン資料を作るために気を付けることを書いてきました。
かなり普遍的な内容になっていると思います。これは、とにかく「相手に伝える」ことにフォーカスしてきたからです。
プレゼンの構成は起承転結を意識したほうがいいとか、背景は黒の方がいいとか、フォントは何がいいとかは何も書いていません。
それは、伝える相手、発表する環境によって変わるからです。
最初にも書いた通り、僕はプレゼンの専門家でもなんでもありません。ここに書いてあることも間違っているかもしれません。
ただ一つ。これだけは間違っていないといえるのは、プレゼンには「相手に伝える」という目的があるということ。
本当にくどいようですが、ここまで書いた内容はどうでもいいのでこの目的だけは忘れないでください。
とにかく相手の目線に立つことを意識することで自然と良いプレゼン・プレゼン資料になるはずです。
資料の推敲、発表練習、想定質問の予測、…すべては相手に伝えるために行うことです。
プレゼンが相手に伝わった後はどうなるか。
やっとその中身に議論が移ります。そこからは…頑張ってください(笑)
プレゼン準備だけじゃない普段の仕事ぶりや頑張りが生きてくるはずです。
よきプレゼンライフを。